物事を思い通りに進められたら気持ちがいい、が、大体そうはいかない。
わが教会長は40年ほど前から手足が動かない。しかし五感と内臓は健康そのもので痛みやかゆみはある。日中は車椅子で御用を勤めているが身じろぎができないので、当然あちこち痛みが来る。その度に私か主人が呼ばれ、上体を前や横に倒したり腰に手を当てたりなどの手伝いをする。そして不思議なほど、こちらが何かに取り掛かったと同時に「倒して」と声をかけられる。調理を始めたり、米を研ぎ始めたり、雑巾を濡らした直後だったり。
教会長と共に生きて17年、いつも気持ちよくお手伝い出来ている訳もなく「あと5秒早く言って下さい」と不平を口にすることもままある。
「成り行きは神の働き」
生活のささいな中に稽古の材料は転がっている。そこに神様が渡したい本当のおかげがあると分かっちゃいるけど〜、自分の都合優先。昔師匠の書いたものに「二つの選択肢があるなら自分にとって不都合な方を選ぶといいね、神様の思いに近いよ」とあった。そんな師匠に助けられっぱなしの30年弱、若い頃の支離滅裂な自分には戻りたくもないが、弟子ですと名乗れるほどではなく。
まずは教会長の言葉を少しでも気持ちよい心で受けよう!なんと言っても一番ご修行されていることは間違い無いのだから。
お供えもの
教会は基本的には信者さんのお供えで一切がまかなわれている。お金にしろ物にしろ神様への御礼から奉られるので、教会の人間は心してそれらを扱わせて頂く。
ここは東京の教会なので地方ほどお野菜などはお供えにならないと思っていたが、季節ごとに自家菜園で採れたものを数人がお供えされる。なので同じものが大量に集中することもよくある。そこで修行生の頃の経験がものを言うわけだが、大家族で一気に消費するわけではないので年々工夫の幅も広がってくる。冬近くになると里芋や人参がよくお供えになるが、これはお正月の煮物用に切って冷凍しておく。レンコンも同様。最近は葉物があちこちからお供えになり、月例祭で神前に供えた後、ほとんどをカット野菜にして冷凍保存した。面白いことにその数日前、冷凍専用の袋がたくさんお供えになり、その大きさに合わせて作業もはかどった。
「お供えものとおかげは、つきものではない」とは教祖さまのお言葉だ。合楽(あいらく)教会の初代教会長もお供えにはとても厳しいと聞いている。私は信者さんの真心のお礼が、神様に真っ直ぐ届くよう、ただコツコツと取り組むのみである。
第六感!?
4年ほど前、夏祭りに行った子供が金魚を2匹持ち帰った。そう長く持つまいと思い、エアポンプはもちろん、水草ひとつ準備せず、使わない桶に入れておいた。そして現在に至る。
お玉ですくうのも無理なほど大きく育った彼らは、もはや金魚というよりはフナのような出で立ちで、早朝には餌をせがみ食事を与えると喜びを現すように泳ぎを始め、食事が終わると少しずつ動きが鈍くなり、昼頃には2匹寄り添って桶の底にじっとしている。判で押したような生活ぶりは、なかなか教会向きだなと思う。
ところが今年昼頃から普段にない動きをした日があった。不規則に動き回り落ち着かない様子で、翌朝食事の要求もなく寿命が来たかと思ったが、その日に北海道で地震が起こった(9月6日・北海道胆振東部地震)。その後平常の生活に戻ったが、先月、和歌山で震度4の地震が起こる前日も同じく行動が不規則になった。偶然かもしれない。しかし夜店の金魚だからと言って天地自然の力を感じないとは言えない。
このことがあって以来、「これ以上(体が)大きくなったら入れ物がないよ」と憎まれ口ばかりささやくのはやめた。自分が持たない第六感をこの子たちは育んでいるんだなと、毎朝拝むような気持ちで見る・・・それにしても、いったいどこまで大きくなるのだろう・・・。
落ち葉盛り
教会前の桜並木道、30年ほど前までは川だったそうだが、今では150本の桜が並び、春夏秋冬様々な姿を楽しむことが出来る。区内には5箇所ほど桜の並木があるが、航空写真で見ると教会前はとりわけ緑の具合(夏の盛り)が濃く茂っているように思える。半世紀ほど住んでいるご近所さんによれば、景気の良い時代だったので桜と桜の間隔が短く、ぎっしり植えられているらしい(あくまでご近所さんの主観)。
ということで今、その落ち葉が盛況だ。今年は猛暑と雨の少なさから発育不良の葉が9月頃から落ち始めたが、正常に育った葉は無事色づき、ぱらりぱらりと落ちてきた。風が吹くとまるで雨音のように葉の落ちる音が聞こえる。落葉する秋はもの悲しいイメージだが、桜とお付き合いしていると花の時期よりも紅葉し落ちていく時こそ「千両!!」という声をかけたくなる。見事だな~と見ほれてしまうし、路面に落ちる音がいい。桜については言葉が止まらない。一年中尊敬することが山ほどある。
「桜の花の信心より梅の花の信心をせよ」
教祖様のお言葉ですが、ともかく私は桜が好きです。
霜月です!?
連日雨続きで「一雨ごとに寒くなる」と構えていたら・・・ものすごい日射し。この時期はお広前のブラインドを床に日射しが落ちる角度にしているが、今日は日中あまりの暑さに夏と同じく上に光が抜けるよう変えた。そういえばまだヒーターを出していない。主人は相棒の扇風機を未だ片付けず使っている。
「天地のことは人の力に及びませんでなあ」三代金光様のお言葉の一つに感じ入るばかり。今日いっぱいの日射しに御礼申し上げよう。そういえば天気への不平不足を3日言わない取り組みを師匠の一人が以前奥様と実行されていた。素晴らしいお話だったので私も教会長と真似をしたが、互いに半日も持たなかった。助かりがたい!合掌。
