葛飾在住で他の教会の信者さんだが、亀有教会にも12年ほどお参りされている方がいる。皆でお茶を飲みながら話をしたりワイワイする場では、口数少なく大変控え目な方だが、だいたい教会で信者同士はもちろん先生にはお取次以外話す機会はないと言われる。
お参りされるようになって数年経った頃から、お広前の片隅でポツリポツリとお話しして下さるようになった、それは幼い頃から高校生になる頃までの体験談。フィリピンのダバオでの幸福な記憶と相反するジャングルでの逃げまどう、地獄絵図の記憶。お父様のお商売に向かない性格、おおらかなお母様、本土の学校に進学したもののフィリピンの戦況にいてもたってもおられず、戦火の中一人船に乗り、家族を助けに来たお姉様のこと。終戦後、本土の親戚宅での冷淡な対応・・・感情の乱れも感じさせない語り口がよりリアルさが伝わり、話しを聞かせて下さったことにこちらも淡々とお礼申しあげた。
今も元気にお参りされる、上品で背筋をピンと伸ばし楚々として、その一切を浄化した人生だったのかはわからない。ただこの方に出会い生き方に触れたことを感謝します、今日も一日ありがとうございました、明日は終戦の日です。
