お供えもの

教会は基本的には信者さんのお供えで一切がまかなわれている。お金にしろ物にしろ神様への御礼から奉られるので、教会の人間は心してそれらを扱わせて頂く。
ここは東京の教会なので地方ほどお野菜などはお供えにならないと思っていたが、季節ごとに自家菜園で採れたものを数人がお供えされる。なので同じものが大量に集中することもよくある。そこで修行生の頃の経験がものを言うわけだが、大家族で一気に消費するわけではないので年々工夫の幅も広がってくる。冬近くになると里芋や人参がよくお供えになるが、これはお正月の煮物用に切って冷凍しておく。レンコンも同様。最近は葉物があちこちからお供えになり、月例祭で神前に供えた後、ほとんどをカット野菜にして冷凍保存した。面白いことにその数日前、冷凍専用の袋がたくさんお供えになり、その大きさに合わせて作業もはかどった。
「お供えものとおかげは、つきものではない」とは教祖さまのお言葉だ。合楽(あいらく)教会の初代教会長もお供えにはとても厳しいと聞いている。私は信者さんの真心のお礼が、神様に真っ直ぐ届くよう、ただコツコツと取り組むのみである。

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